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    廃墟について

    ゴンノスケです。

    どうしようもなく心惹かれるものがあります。それが、廃墟です。

    どうしてなのかな、と思い、書き記してみることにしました。

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    廃墟を見ていると、「死後の世界」を見ているような気分になります。最も、それは天国とか地獄とかそういった意味合いの「死後の世界」ではなく、もっと単純に、自分が死んだ後のこの地球という世界の未来のことです。

    自分が死んだら、当たり前ですがその後のことはわかりません。勿論、自分以外の人、生物、社会は残るわけですから、すぐに滅びたりすることはないでしょう。しかし、自分にとっては、例え自分の死後に世界が続いていたとしても、それはもはや「滅びた世界」と言っても過言ではありません。なぜなら、世界があっても、それを知覚する自分がいないから。極端な言い方をすれば、自分が死ねば自分以外の生物も死んだのと同じことです。世界が滅びたのと同じことです。

     

    では、自分の死後の世界はどうなるのか。それを見せてくれるのが、廃墟です。

    人が居なくなった建物は次第に劣化していき、ガラスやアスファルトは割れ、隠されていた土が顔を出します。やがてそこに草が生い茂り、木が生え、蔓が伸び、最終的には建物や施設全体を覆い尽くしていく。そうしていずれは、その場に何も無かったかのように自然に戻っていくのでしょう。

    本来、見れるはずのない死後の世界。それを見せてくれるから、どうしようもなく心惹かれるのかもしれません。

     

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    話が逸れますが、個人的に廃墟にはピアノがすごく似合うと思っています。それも、ピアノ・ソロ。他の楽器は一切入りません。

    その理由はわかりません。単に自分がピアノ好きだから、昔からピアノに慣れ親しんでいたからかもしれません。しかし、それだけではないと思うのです。

     

    音色もあると思います。特に高音域の一種切なさ、儚さを感じさせる響きは、ピアノにしかないものです。しかし何よりも、ピアノに「家具」としての側面があるからではないかと思っています。ピアノはよく知られているように中世ヨーロッパで発明され急速に広まり、以降我々人間の最も親しみ深い楽器の一つになりました。戦後日本においても某楽器メーカーのおかげで一家に一台、とまではいかずとも、少なくとも学校に必ず一台は置かれるようになりました。

    特筆すべきは、それがもはや「家具」のような存在であったこと。

     

    管楽器、弦楽器と違い、ピアノは大きいです。ベッドや箪笥や机と同じように、部屋の一角を占めることとなります。それゆえにその家、施設、つまりは建築物と密接に結びつきやすく、廃墟となったときに、まるでその建物と共に滅びゆくかのような音を奏でられるのかもしれません。

     

    以上はすべて妄想なので、あまり信じないように(笑)